6. 仁和寺|御室桜と格式ある伽藍の調和

概要
仁和寺は、京都市右京区に位置する真言宗御室派の総本山で、仁和4年(888年)に第59代宇多天皇によって創建されました。当初は第58代光孝天皇が建立を発願しましたが、崩御されたため、宇多天皇がその遺志を継ぎ、寺号は当時の元号「仁和」に由来しています。宇多天皇は後に出家し、初代門跡(住職)として仁和寺に住まわれたことから、皇族が代々住職を務める門跡寺院として格式を保ちました。応仁の乱(1467年)で伽藍の大半を焼失しましたが、江戸時代に徳川家光の支援を受けて再建されました。境内には五重塔や金堂、御影堂などの歴史的建造物が並び、4月中旬には「御室桜」が見頃を迎えます。1994年には「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
基本情報
- 住所
京都府京都市右京区御室大内33 - 拝観時間
(3~11月)9:00~17:00
(12~2月)9:00~16:30 - 拝観料金(仁和寺御所庭園)
大人 :800円
高校生:無料
中学生:無料
小学生:無料 - 拝観料金(霊宝館(期間限定))
大人 :500円
高校生:無料
中学生:無料
小学生:無料 - 拝観料金(御室花まつり 特別入山料)
大人 :500円
高校生:無料
中学生:無料
小学生:無料 - アクセス(電車)
JR嵯峨野線「花園」徒歩15分
京福電鉄北野線「御室仁和寺」徒歩3分 - アクセス(バス)
JRバス「御室仁和寺」徒歩1分
市バス「御室仁和寺」徒歩1分 - 公式サイト
世界遺産 真言宗御室派総本山 仁和寺
おすすめポイント
- 世界遺産に登録された格式高い寺院
真言宗御室派の総本山で、皇族ゆかりの門跡寺院として知られています。 - 遅咲きの「御室桜」が春の風物詩
背丈の低い桜が特徴で、4月中旬まで楽しめるため花見の穴場スポットとして人気です。 - 金堂や五重塔など見どころ満載
重厚な伽藍建築が並び、歴史的な美しさと荘厳な雰囲気を同時に味わえます。
7. 龍安寺|石庭で“無”の美を感じる禅寺

概要
龍安寺は、京都市右京区に位置する臨済宗妙心寺派の禅寺で、宝徳2年(1450年)に室町幕府の管領・細川勝元が創建しました。かつてこの地には円融天皇の離宮・円融寺がありましたが、後に衰退し、細川勝元が徳大寺家から山荘を譲り受けて寺院としました。応仁の乱(1467年)で焼失後、勝元の子・政元や禅僧・特芳禅傑の尽力により再興されました。龍安寺は、白砂に15個の石を配した枯山水の石庭で世界的に知られ、どの角度から見ても全ての石が一度に見えない設計が特徴です。また、蹲踞には「吾唯足知」の禅語が刻まれ、知足の精神を象徴しています。境内の鏡容池や四季折々の自然も見どころで、1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。
基本情報
- 住所
京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13 龍安寺 - 拝観時間
(3月~11月)8:00〜17:00
(12月~2月)8:30〜16:30 - 拝観料金
大人 :600円
高校生 :500円
小中学生:300円 - アクセス(電車)
京福電鉄「龍安寺」徒歩7分 - アクセス(バス)
市バス「龍安寺前」徒歩すぐ
市バス「立命館大学前」徒歩7分 - 公式サイト
大雲山 龍安寺|Ryoanji
おすすめポイント
- 枯山水の石庭が世界的に有名
15個の石が配置されたシンプルな石庭は、見る人に無限の解釈を与える魅力を持ちます。 - 四季折々の庭園風景が楽しめる
池や苔の美しい庭園も見どころで、春の桜、秋の紅葉など季節ごとに彩りを変えます。 - 哲学的な空間で心を整える時間
石庭を前に静かに過ごすことで、自分自身と向き合うような内省的な時間が生まれます。
8. 天龍寺|嵐山を背景に広がる名庭と禅の世界

概要
天龍寺は、京都市右京区嵯峨嵐山に位置する臨済宗天龍寺派の大本山で、1339年に室町幕府初代将軍・足利尊氏が、後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓疎石を開山として創建しました。かつては亀山上皇の離宮「亀山殿」があった地に建てられ、創建時には「天龍寺船」による日元貿易で資金を調達しました。度重なる火災や戦乱により伽藍は焼失と再建を繰り返しましたが、明治以降に再建され、現在の姿となっています。庭園「曹源池庭園」は夢窓疎石作庭の池泉回遊式庭園で、国の特別名勝・史跡に指定されています。また、法堂の天井には加山又造画伯による「雲龍図」が描かれています。1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。
基本情報
- 住所
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 - 拝観時間
8時30分~17時 ( 16:50 受付終了) - 拝観時間《特別早朝参拝》庭園
期間:2025年11月15日(土) ~ 11月30日(日))
時間:7時30分 ~(庭園受付のみ、北門受付は8時30分~) - 拝観料金(庭園(曹源池・百花苑))
高校生以上:500円
小中学生 :300円
未就学児 :無料 - 拝観料金(諸堂(大方丈・書院・多宝殿))
庭園参拝料に300円追加 - 拝観料金(法堂「雲龍図」特別公開)
一人500円
※上記通常参拝料とは別 - アクセス(電車)
京福電鉄嵐山線「嵐山」徒歩すぐ
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」徒歩13分
阪急電車「嵐山」徒歩15分 - アクセス(バス)
市バス「嵐山天龍寺前」徒歩すぐ
京都バス「京福嵐山駅前」徒歩すぐ - 公式サイト
世界遺産|京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺 公式ホームページ
おすすめポイント
- 世界遺産に登録された禅寺の名刹
足利尊氏によって建立された、臨済宗天龍寺派の大本山で、歴史的にも文化的にも重要です。 - 曹源池庭園の眺めが絶景
嵐山を借景にした池泉回遊式庭園は、どこから見ても絵になる絶妙な配置が魅力です。 - 竹林や嵯峨野観光と合わせて楽しめる立地
嵯峨野・嵐山エリアに位置しており、他の観光スポットと一緒に巡りやすいのも魅力です。
9. 西芳寺(苔寺)|苔むす庭園と心静かな祈りの空間
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概要
西芳寺は、京都市西京区にある臨済宗の禅寺で、通称「苔寺」として知られています。奈良時代に行基が創建し、室町時代の1339年に夢窓疎石が再興しました。境内の庭園は、上段の枯山水と下段の池泉回遊式庭園から成り、特に下段は黄金池を中心に約120種の苔が広がる美しい景観を誇ります。この苔庭は、江戸時代末期に自然と人の手によって形成されました。本堂「西来堂」には阿弥陀如来を安置し、堂本印象による襖絵が飾られています。また、湘南亭などの茶室や三重塔も見どころです。1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。
基本情報
- 住所
京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56 - 拝観時間
事前予約制
※詳細は公式サイトをご確認ください - 拝観料金
事前予約制
※詳細は公式サイトをご確認ください - アクセス(電車)
- - アクセス(バス)
京都バス「苔寺・すず虫寺」徒歩3分 - 公式サイト
西芳寺|苔寺 Saihoji | Kokedera
おすすめポイント
- 一面に広がる苔の庭園が幻想的
120種類以上の苔に覆われた庭園は、雨の日や朝露の時間に特に美しさを増します。 - 事前予約制で静寂な参拝体験が可能
拝観は往復ハガキによる事前申し込み制で、混雑とは無縁の落ち着いた空間を保っています。 - 写経から始まる特別な体験
参拝は写経からスタートし、心を整えた後に庭を巡るという、独自の静かな時間を提供します。
10. 妙心寺|禅の文化が息づく京都最大の禅寺

概要
妙心寺は、京都市右京区に位置する臨済宗妙心寺派の大本山で、1337年に花園天皇の離宮を禅寺に改めて創建されました。初代住持は関山慧玄禅師で、彼の教えは妙心寺の基礎となりました。広大な境内には46の塔頭寺院が点在し、法堂の天井に描かれた狩野探幽作の「雲龍図」や、明智光秀ゆかりの浴室「明智風呂」など、多くの重要文化財があります。また、日本最古の梵鐘も所蔵されています。現在も禅の修行道場として機能し、坐禅会や修行体験が行われています。
基本情報
- 住所
京都府京都市右京区花園妙心寺町1 - 拝観時間
9:00〜16:00( 15:30 最終受付) - 拝観料金
大人 :500円
小中学生:200円 - アクセス(電車)
JR嵯峨野山陰線「花園」徒歩5分 - アクセス(バス)
市バス「妙心寺北門前」徒歩2分
JRバス「妙心寺北門前」徒歩2分
市バス「妙心寺前」徒歩4分
京都バス「妙心寺前」徒歩4分 - 公式サイト
日本最大の禅寺|京都花園 臨済宗大本山 妙心寺 公式サイト
おすすめポイント
- 臨済宗妙心寺派の大本山として名高い
境内には46もの塔頭寺院があり、禅宗の教えを体感できる広大な禅寺です。 - 法堂の「雲龍図」が圧巻の迫力
天井いっぱいに描かれた龍の姿は、どこから見ても睨まれているような迫力があります。 - 一般拝観可能な塔頭も多数
退蔵院など、美しい庭園をもつ塔頭寺院もあり、日常から離れた穏やかな時間が流れます。