旅行

京都市北区・上京区に行く人必見!観光名所10選

6. 源光庵|“悟りの窓”と“迷いの窓”で心を映す

京都市北区の源光庵、丸窓と角窓から見える四季折々の庭園の景観

概要

​源光庵(げんこうあん)は、京都市北区鷹峯に位置する曹洞宗の禅寺で、正式名称は鷹峯山宝樹林源光庵です。​1346年に臨済宗大徳寺2代・徹翁国師によって開創され、1694年に卍山白道禅師が住持となり、曹洞宗に改宗されました。​本堂には、禅の教えを象徴する丸窓「悟りの窓」と角窓「迷いの窓」があり、訪れる人々に深い印象を与えます。​また、天井には伏見城の遺構である「血天井」があり、歴史の重みを感じさせます。​北山を借景とした枯山水庭園は、特に紅葉の季節に美しく、多くの参拝者で賑わいます。​

基本情報

  • 住所
    京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
  • 拝観時間
    9:00~17:00(16:30 受付終了)
  • 拝観料金
    400円
    ※紅葉時期は500円
  • アクセス(電車)
    -
  • アクセス(バス)
    市バス「鷹峯源光庵前」徒歩1分
  • 公式サイト
    京都 源光庵|悟りの窓・迷いの窓の禅寺

おすすめポイント

  • 丸窓と角窓が象徴する禅の教え
    「悟りの窓」と「迷いの窓」は、人生の真理と現実を対比するように静かに語りかけてきます。
  • 紅葉の名所としても人気
    秋には色鮮やかな紅葉が窓枠に美しく映え、まるで絵画のような風景を作り出します。
  • 静けさが心を整える禅の空間
    訪れる人も比較的少なく、ゆったりと座って心と向き合う時間を持つことができます。

7. 京都御所|王朝文化の気配が残る広大な旧皇居

京都市上京区の京都御所、広大な敷地と格式ある正門が印象的な旧皇居

概要

​京都御所(きょうとごしょ)は、京都市上京区の京都御苑内に位置し、1331年から1869年までの約500年間、天皇の居所として使用されました。​現在の建物は、1855年に再建されたもので、紫宸殿や清涼殿などの歴史的建造物が含まれています。​これらの建物や庭園は、宮廷文化を今に伝える貴重な遺産として保存されています。​現在、京都御所は通年公開されており、事前申し込みなしで無料で参観できます。​ただし、月曜日(祝日の場合は翌日)や年末年始(12月28日から1月4日)、行事等の実施日には休止となるため、参観カレンダーの確認が推奨されます。​

基本情報

  • 住所
    京都府京都市上京区京都御苑内
  • 参観時間
    9:00~16:20(17:00 最終退出)
  • 参観休止日
    月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)、行事等が行われる日
  • 拝観料金
    無料
  • アクセス(電車)
    市営地下鉄烏丸線「今出川」徒歩5分
  • アクセス(バス)
    市バス「烏丸今出川」徒歩7分
  • 公式サイト
    京都御所: ホーム

おすすめポイント

  • 歴代天皇の住まいであった旧宮殿
    明治時代まで天皇が居住していた格式ある空間で、王朝文化を体感できます。
  • 広大な敷地と自然の融合
    広大な御苑内は自然にあふれ、市民の憩いの場としても親しまれています。
  • 無料公開で内部見学が可能
    一定の期間中は内部の特別公開もあり、歴史と格式を身近に感じるチャンスです。

8. 大徳寺|茶道と深く結びつく禅の世界

京都市北区の禅寺・大徳寺、茶室文化と歴史的建造物が並ぶ静かな境内

概要

​大徳寺(だいとくじ)は、京都市北区紫野に位置する臨済宗大徳寺派の大本山で、山号は龍寶山です。​1315年、宗峰妙超(大燈国師)によって創建され、南北朝時代には皇室の祈願所として崇敬を集めました。​室町時代には応仁の乱で荒廃しましたが、一休宗純の尽力により再興され、堺の豪商・尾和宗麟や連歌師・宗長の支援を受けて伽藍が再建されました。​境内には仏殿、法堂、方丈、庫裡、鐘楼などの伽藍が整い、22の塔頭寺院が点在しています。​また、千利休や村田珠光ら茶人との関わりから、茶道文化にも深い影響を与えました。​現在も禅の修行道場としての伝統を守り続けています。

基本情報

  • 住所
    京都府京都市北区紫野大徳寺町53
  • 拝観時間
    9:00〜16:00
  • 拝観料金
    無料(境内自由)
  • アクセス(電車)
    -
  • アクセス(バス)
    市バス「大徳寺前」徒歩2分
  • 公式サイト
    大徳寺塔頭 大徳寺 大慈院

おすすめポイント

  • 千利休もゆかりの茶の聖地
    数々の茶室や塔頭を擁し、茶道との関係が深いことから茶の精神に触れることができます。
  • 非公開寺院の特別拝観が魅力
    通常は非公開の塔頭が、季節や行事により期間限定で公開されることもあります。
  • 禅宗文化の粋を感じる空間
    枯山水の庭や簡素な美に、禅の思想と日本文化の深さを感じることができます。

9. 平野神社|春を彩る桜の名所

京都市北区の桜の名所・平野神社、満開の桜に包まれた拝殿と参道

概要

平野神社(ひらのじんじゃ)は、京都市北区に位置する古社で、延暦元年(782年)に創建され、延暦13年(794年)の平安遷都とともに現在地に遷座されました。​御祭神は今木皇大神、久度大神、古開大神、比賣大神の四柱で、源気新生や生活安泰、邪気払い、生産力の神として信仰されています。​平安時代以降、皇室や貴族から篤く崇敬され、特に桜の名所として知られています。​境内には約60種400本の桜が植えられ、早咲きの「魁桜」をはじめ、長期間にわたり多様な桜を楽しむことができます。​毎年4月10日には「桜花祭」が開催され、時代行列が地域を巡行するなど、伝統行事も継承されています。

基本情報

  • 住所
    京都市北区平野宮本町1番地
  • 拝観時間
    6:00~21:00
  • 拝観料金
    境内無料
    (夜間特別公開 桜苑500円、フリーパス1000円)
  • アクセス(電車)
    京福電鉄北野線「北野白梅町」徒歩7分
  • アクセス(バス)
    市バス「衣笠校前」徒歩3分
  • 公式サイト
    平野神社 HIRANO-JINJA Official web site

おすすめポイント

  • 京都屈指の桜の名所として有名
    早咲きから遅咲きまで50種以上の桜が咲き誇り、春の訪問には特におすすめの神社です。
  • 平安時代から続く古社の歴史
    創建は794年以前と伝えられ、平安京遷都以来の長い歴史が息づいています。
  • 花見や写真撮影にも最適な景観
    広い境内には絵になるスポットが多く、春には多くのカメラマンが訪れます。

10. 白峰神宮|スポーツの神様に願う勝運の社

京都市上京区の白峰神宮、勝運祈願に訪れる人々と立派な社殿の様子

概要

​白峯神宮(しらみねじんぐう)は、京都市上京区に位置する神社で、明治元年(1868年)に明治天皇の勅命により創建されました。​第75代崇徳天皇と第47代淳仁天皇を主祭神とし、両天皇の御霊を慰めるために、和歌と蹴鞠の宗家である飛鳥井家の邸宅跡に建立されました。​境内には、蹴鞠の守護神「精大明神」を祀る地主社があり、現在ではサッカーや野球などの球技全般、さらには芸能や学業成就の神としても信仰を集めています。​毎年4月と7月には蹴鞠の奉納が行われ、スポーツ関係者や学生の参拝が多いことでも知られています。

基本情報

おすすめポイント

  • 蹴鞠の宗家・藤原成通を祀る神社
    スポーツや芸道の上達、勝運祈願の神様として全国のアスリートに親しまれています。
  • サッカー御守などユニークな授与品
    スポーツ関連の絵馬や御守りが豊富で、他の神社とは一味違った魅力があります。
  • 境内の落ち着いた雰囲気も魅力
    街中にありながらも静かで、勝負前に気持ちを整えるのに最適な場所です。

まとめ|北区・上京区で京都の奥深さに触れる旅を

京都市北区・上京区は、華やかさよりも静けさや趣を感じられる、京都の奥深い魅力が詰まったエリアです。金閣寺や今宮神社など歴史ある名所をはじめ、自然と調和した庭園や、落ち着いた街並みの中に息づく文化的なスポットが多数存在します。観光客で賑わう中心部とは一味違う、ゆったりとした時間が流れる北の京都。今回ご紹介した10選は、どれも心に残る景色と体験を与えてくれるはずです。京都旅行を通じて、喧騒から離れた場所で本当の京都の魅力を感じてみたい方に、ぜひおすすめしたいエリアです。穏やかで深みのある京都旅を楽しんでください。

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