はじめに|歴史と静けさが息づく、京都北エリア
「北区・上京区で観光するならどこがおすすめ?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。北区・上京区は、京都の中心部から少し離れた場所に位置し、落ち着いた雰囲気の中で、京都本来の魅力をじっくり味わえるエリアです。世界遺産・金閣寺をはじめ、静かな寺社や歴史的建造物、自然豊かな庭園が点在し、喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごせます。また、上京区はかつての公家文化の名残を感じさせる街並みが広がり、知る人ぞ知る穴場も豊富。この記事では、そんな北区・上京区から厳選した観光スポット10選をご紹介。京都旅行をより奥深く楽しみたい方に、ぜひ訪れてほしいエリアです。
1. 金閣寺|黄金に輝く世界遺産の美

概要
金閣寺(正式名称:鹿苑寺)は、京都市北区にある臨済宗相国寺派の寺院で、相国寺の塔頭寺院の一つです。1397年、室町幕府三代将軍・足利義満が建立した北山殿を起源とし、彼の死後、禅寺として改められました。金閣と呼ばれる舎利殿は、三層構造で各層が異なる建築様式を持ち、最上層まで金箔で覆われています。鏡湖池を中心とした庭園は、四季折々の美しさを楽しめる池泉回遊式庭園で、国の特別名勝および特別史跡に指定されています。その輝かしい姿は、国内外から多くの観光客を魅了しています。
基本情報
- 住所
京都府京都市北区金閣寺町1 - 拝観時間
9:00〜17:00 - 拝観料金
大人 :500円
小・中学生:300円 - アクセス(電車)
- - アクセス(バス)
市バス「金閣寺道」徒歩3分 - 公式サイト
金閣寺 | 臨済宗相国寺派
おすすめポイント
- 金箔に包まれた圧巻の舎利殿
湖面に映る金色の舎利殿は、日本美の象徴として世界中の観光客を魅了しています。 - 庭園と鏡湖池が織りなす景観美
池泉回遊式庭園の中を巡ることで、四季の彩りと建築美のコントラストを堪能できます。 - 歴史と禅の精神に触れられる場
足利義満の遺志を継ぐこの寺では、室町時代の文化と禅の精神を感じることができます。
2. 上賀茂神社|古都に息づく清き神社

概要
上賀茂神社(正式名称:賀茂別雷神社)は、京都市北区に位置する古社で、賀茂別雷大神を祭神としています。創建は678年と伝わり、京都最古の神社の一つです。境内には国宝の本殿・権殿をはじめ、重要文化財の建造物が点在し、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。神社は厄除けや方除け、雷除け、電気産業の守護神として信仰され、毎年5月15日には下鴨神社とともに「葵祭」が開催されます。
基本情報
- 住所
京都府京都市北区上賀茂本山339 - 拝観時間
5:30~17:00 - 拝観料金
無料(境内自由)
特別参拝:初穂料 500円/人
※時期によって休止や時間の変更、又特別企画の期間は初穂料の変更があります。 - アクセス(電車)
市営地下鉄「北大路」徒歩25分
市営地下鉄「北山」徒歩25分 - アクセス(バス)
市バス「上賀茂神社」徒歩すぐ
市バス「上賀茂御薗橋」徒歩5分
市バス「御薗口町」徒歩3分 - 公式サイト
賀茂別雷神社(上賀茂神社:かみがもじんじゃ)公式Webサイト
おすすめポイント
- 京都最古級の歴史ある神社
678年創建の由緒を持ち、長い歴史と伝統に支えられた神聖な空気が流れています。 - 世界遺産にも登録された聖地
ユネスコ世界遺産にも認定され、京都を代表する文化遺産として高い評価を得ています。 - 美しい境内と清流・ならの小川
境内を流れる小川と緑に囲まれた自然の中で、心が洗われるような時間を過ごせます。
3. 北野天満宮|学問の神様に願いを込めて

概要
北野天満宮(きたのてんまんぐう)は、京都市上京区にある神社で、学問の神として知られる菅原道真公を御祭神とし、全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。947年、村上天皇の御神託により創建され、「北野の天神さま」として親しまれています。入試合格や学業成就、文化芸能、厄除けなどの祈願で多くの参拝者が訪れます。現在の御本殿は1607年に豊臣秀頼公によって造営されたもので、国宝に指定されています。境内には神の使いとされる牛の像が点在し、文化財や行事も豊富で、歴史と信仰が息づく神社です。
基本情報
- 住所
京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮 - 拝観時間
7:00〜17:00
※もみじ苑ライトアップ期間や正月等は夜間も開門しています。 - 拝観料金
無料(境内自由) - 拝観料金(宝物殿)
大人 :1000円
中高生 :500円
小学生 :250円
修学旅行生:250円 - 拝観料金(梅苑)
大人(中学生以上):1200円
小人(小学生) :600円
※茶菓子付き - アクセス(電車)
嵐電京福本線「北野白梅町」徒歩5分 - アクセス(バス)
市バス「北野天満宮前」徒歩すぐ - 公式サイト
北野天満宮
おすすめポイント
- 菅原道真公を祀る学問の神社
受験生の参拝が絶えない神社で、合格祈願や知識向上のパワースポットとして有名です。 - 梅の名所としても知られる庭園
境内には多種の梅が咲き誇り、2月〜3月にかけては梅苑の一般公開も楽しめます。 - 歴史的建築と装飾が見事
桃山様式を取り入れた本殿は重厚な佇まいで、社殿の彫刻や装飾も見どころです。
4. 相国寺|静けさの中に凛と佇む禅寺

概要
相国寺(正式名称:萬年山相國承天禅寺)は、京都市上京区にある臨済宗相国寺派の大本山で、京都五山の第二位に位置づけられています。1392年、室町幕府三代将軍・足利義満によって創建され、開山は高僧・夢窓疎石です。境内には日本最古の法堂建築(1605年再建)が現存し、歴史的価値が高いとされています。また、金閣寺(鹿苑寺)や銀閣寺(慈照寺)を塔頭寺院として擁し、禅文化の中心として発展してきました。文化財の保存・展示を目的とした承天閣美術館も併設されており、国宝や重要文化財を多数収蔵しています。
基本情報
- 住所
京都府京都市上京区今出川通烏丸東入 - 拝観時間
10:00〜16:00 - 拝観料金
一般 :1000円
小中高生:500円
未就学児:無料 - アクセス(電車)
市営地下鉄烏丸線「今出川駅」徒歩7分 - アクセス(バス)
市バス「烏丸今出川」徒歩11分
市バス「同志社前」徒歩7分 - 公式サイト
相国寺 | 臨済宗相国寺派
おすすめポイント
- 五山文化を代表する禅宗寺院
臨済宗相国寺派の大本山で、室町幕府との深い関わりを持つ由緒ある禅寺です。 - 広大な敷地に落ち着いた空気
訪れる人も少なく、静寂と自然に包まれながら心穏やかな時間を過ごせます。 - 美術館で貴重な文化財を鑑賞
相国寺承天閣美術館では、屏風絵や仏教美術など貴重な作品が常設・展示されています。
5. 今宮神社|疫病除けと良縁を祈る神社

概要
今宮神社(いまみやじんじゃ)は、京都市北区紫野に位置する神社で、平安時代以前から疫病除けの神を祀る社があったと伝えられています。994年(正暦5年)、都で疫病が流行した際、悪疫退散を祈願して御輿を造営し、紫野御霊会を営んだのが神社の起源とされています。1001年(長保3年)には現在の地に遷座し、以降、疫神を祀る神社として信仰を集めてきました。境内には、病気平癒や願掛けにご利益があるとされる「阿呆賢さん」と呼ばれる石があり、参拝者に親しまれています。また、毎年4月の第2日曜日には、京都三大奇祭の一つ「やすらい祭」が行われ、重要無形民俗文化財に指定されています。さらに、門前の名物「あぶり餅」も多くの人々に愛されています。
基本情報
- 住所
京都府京都市北区紫野今宮町21 - 拝観時間
9:00〜17:00 - 拝観料金
無料(境内自由) - アクセス(電車)
市営地下鉄烏丸線「北大路」徒歩20分 - アクセス(バス)
市バス「今宮神社前」徒歩すぐ
市バス「船岡山」徒歩7分 - 公式サイト
紫野 今宮神社
おすすめポイント
- “やすらい祭”の伝統が息づく地
疫病退散を祈願する「やすらい祭」は、京都三奇祭のひとつで、今も地域に根付いています。 - 玉の輿神社としても人気
桂昌院の故事にちなみ、縁結びや玉の輿を願う女性たちにも多く親しまれています。 - あぶり餅で有名な門前町の風情
参道の両側には名物あぶり餅の店が並び、風情あるひとときを味わえます。